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『NETFLIXの最強人事戦略~自由と責任の文化を築く』に学ぶ知識集約型の人事戦略

『NETFLIXの最強人事戦略~自由と責任の文化を築く』

パティ・マッコード (著), 櫻井 祐子 (翻訳)

 

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 この本は、特に技術者の採用及びリテンション施策面で大変示唆に富んだナレッジがたくさんあったが、私にとって一番インパクトが強かったのは、冒頭のこの部分。 

 

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ストリーミング配信のエンタメ企業が「世界に貢献」ってどういう意味なんだ。と思い、オフィシャルサイトを見てみた。

Netflix Culture
Entertainment, like friendship, is a fundamental human need; it changes how we feel and gives us common ground. Netflix is better entertainment at lower cost and greater scale than the world has ever seen. We want to entertain everyone, and make the world smile.

Culture At Netflix | Netflix Jobs

「過去にないほどのエンターテイメントをより低コストで提供し、世界中の人々を楽しませ、笑顔にする」だ。

 

すべてはこのミッションがあればこそ。Netflixに入社した社員は、世界中の人々が自社のサービスを使って笑顔になるのを想像して働いているのだ。

健全。

「どうしてこんなに楽しいの? 毎朝職場に行くのが待ちきれないほどよ。夜になっても家に帰りたくない。みんなあんなに大変なのに楽しそう。いったい何が起こっているのかしら?」

パティ・マッコード.NETFLIXの最強人事戦略~自由と責任の文化を築く~(Kindleの位置No.317-318).光文社.Kindle版.

 

次にインパクトが強かったのは、完全に知識集約型を徹底している点。

とびきり優秀なエンジニアだけをそろえた小さなチームの方が、仕事熱心なエンジニアの大きなチームよりもよい仕事をすると、技術者は口をそろえていう。

パティ・マッコード.NETFLIXの最強人事戦略~自由と責任の文化を築く~(Kindleの位置No.340-342).光文社.Kindle版.

「新しい人材を150人雇うより、2倍の経験を積んだハイパフォーマー75人を、2倍の給与で雇った方がよくないかしら?」

パティ・マッコード.NETFLIXの最強人事戦略~自由と責任の文化を築く~(Kindleの位置No.1248-1249).光文社.Kindle版.

 

2017年、5400人。これがNetflix社の全従業員数。

売上高は116億9200万ドル。

 

IBMは380,300人、791億3900万ドル。

 

一人当たりの売上高は、

 NETFLIX: 217万ドル

 IBM: 21万ドル

と、なんと約10倍。IBMの場合、ハードの売りも計上されているから、営業利益で換算するとさらに差がつきそう。

 

米国大統領や多くの日本のお偉いさんは、雇用を創出する企業がよい企業・立派な企業という価値観を持っているが、まっこう逆サイドの考え方だ。 

 

果たして、企業が存在する意義とは。

この先、世界に貢献するのは、どちらの考え方なんだろう。

 

最後に、こちらが「会社の哲学と経営陣が実践してほしいと望む行動」を網羅的に書き上げたもの、伝説の「カルチャーデック」。

 

www.slideshare.net

 

そんじゃーね。