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読めば読むほど眩暈がする『HARD THINGS』~答えがない難問と困難にきみはどう立ち向かうか~/ベン ホロウィッツ (著)

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HARD THINGS 答えがない難問と困難にきみはどう立ち向かうか Kindle版 ベン ホロウィッツ (著), 滑川 海彦 (翻訳), 高橋 信夫 (翻訳), 小澤 隆生(序文)

ホロウィッツ氏:私は常々、経営書に書いてある内容が、スタートアップのCEOにとって本当のHard Thing(大変なこと)ではないと感じていた。スタートアップのCEOが直面する本当に大変なこととは、「経営チームを組織すること」や「お金を使いすぎないこと」「レイオフをすること」などだが、こういった内容を教えてくれる経営書は存在しなかった。

 そういった本が無いのなら自分で執筆しようと考えたのが「HARD THINGS」だ。テクノロジースタートアップの起業家に向けて書いた書籍がベストセラーになるなんて、本当に驚いている。

「The Hard Thing」のホロウィッツかく語る:日経ビジネスオンライン

日経ビジネスオンラインで本人が語っている通り、ほとんどの経営書に書いてある内容は「アナタはこうすべき」といった指南、あるいは武勇伝であって、それがどんなに厳しいものか、死ぬほど苦しいものか、というのは書かれていない。本書はそのあたりがふんだんに、しかもリアルに書かれており、読めば読むほど眩暈がする。

 

まさに、巻末で滑川氏が書かれている通りの内容。

「マーク・ザッカーバーグの成功を描いて大きな反響を呼んだ『フェイスブック 若き天才の野望』がいわばファンタスティックなシンデレラ・ストーリーだとするなら、ベン・ホロウィッツの本書は魔女、人食い鬼、火を吐く龍などに、繰り返し絶体絶命の窮地に追い詰められながら仲間を率いて暗い森から脱出に成功するリーダーの冒険物語だ」

 

リーダーとして勇者が苦難の末に魔王を倒す物語として読むファンタジーなら楽しめるのだが、リアルな話として、私はこの場合、駆け出しの勇者見習いなので、完全に自分事としてとらえると、読めば読むほど眩暈しかしない(笑)

明日、ゴブリンに刺されるかもしれない。

 

当社は、いや、スタートアップの代表である私には、今後様々な困難が降りかかるわけだが、そんなときに机の下に隠れて、ハリケーンが過ぎるのを待っているような経営者は消えていくだろうし、ホロウィッツ氏のよう困難に立ち向かい、ひとつひとつ解決していけば、いずれ栄光を掴むことができるはずだ。 

 

ところで売却後、彼はVCを立ち上げた。

新興にもかかわらず、アンドリーセン・ホロウィッツは全米6位。

そして、本人も24位。

The 100 Top Venture Capitalists

  

業界に新風を吹き込んだ。 

詳しくは広瀬さんのブログでどうぞ。

ちなみにこの「ところできみたちはいつになったらホンモノのCEOを迎え入れる気かね?」の話は、本書にもバイネームで記載されていて、禍根の根深さを垣間見ることができる(怖

markethack.net

 

日経にも「投資先の創業者をもり立て最高経営責任者(CEO)として成長する手助けの仕組みにもこだわる」VCとして書かれている。

www.nikkei.com

 

私も莫大な資金を得たら、研究開発レベルのプレシードの投資がしたいと常々思っているので、いまの会社が万難を排して成功した暁にはいずれ氏のように起業家を支えたい、などと発言するのはまだまだ早すぎるけど、それでも技術者の起業家を支えられるのは、やっぱり技術者だけだと思っている。 

 

大晦日なので大口を叩いてみた。

皆様よいお年をm(__)m